国際機関へのキャリアパス・ワークショップ第1回の開催報告

 グローバル安全学トップリーダー育成プログラムの大学院生の将来のキャリアパスとして、国際機関が考えられる。そのため、国際機関における実務経験者などを講師として、実務内容や採用試験などの情報を御提供していただき、さらに大学院生との質疑応答を通じて忌憚のない意見交換をする機会を設けることを目的に、本ワークショップは企画された。第1回のワークショップは、2013年11月14日木曜日の18時から20時にかけて、東北大学リーディングプログラム推進機構グローバル安全学教育研究センター教室で開催された。

 第1回の講師は、本学の災害科学国際研究所の小野裕一教授であった。小野先生は、WMO(World Meteorological Organization: 世界気象機関)を皮切りに、UNISDR(the United Nations International Strategy for Disaster Reduction: 国連国際防災戦略事務局)を経て、UNESCAP(the United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific: 国連アジア太平洋経済社会委員会)を最後に、東北大学に移ってこられた。

 小野先生の約10年間にわたる国連機関での御経験をもとに、ワークショップでは、

・小野先生が考える国連機関で必要とされる人材像

・国連機関の採用

などについて説明が行われ、その後に質疑応答が行われた。

 質疑応答の一例として、専門知識を国連機関で活かすことについての議論が行われた。ある大学院生から「専門家としての知識(温室効果ガスの効果測定)よりも、政治学(Political Science)や国際関係論(International Relations)や経済学などを勉強するほうが国連機関で働くには望ましいのではないか」という質問が寄せられた。それに対して、小野先生からは、「機関によって求められる人材は異なる。理系の知識を軸として政策作成・実施に関与することの重要性もある。例えば、UNEP(the United Nations Environment Programme: 国連環境計画)では、文系職員だけではなく、生物学者や気候変動の専門家が勤務している。今の専門知識を中核として、自分の価値を磨いていくことが大事だと思う」という趣旨の回答が寄せられた。

 今後も同様のワークショップを企画し、大学院生が将来のキャリアパスを考える上での参考になる機会を提供していく予定である。

 第1回国際機関キャリアパスWS1第1回国際機関キャリアパスWS2

以上